ピザは梅酒と合うのか
うーん。合うのかなぁ。。。
と思ったそこのアナタ。
ついに今日、ピザと梅酒の相性の良さを知る日がやってきました。
今回とあるピザ屋さんに協力をお願いし、
ピザと梅酒の相性をリサーチしてきました。
しかし、無造作にピザと梅酒を合わせると
組み合わせは無限大で、
その分梅酒を飲むことになり、
酔っ払って検証にならないので、、
まずは梅酒に合わせるピザを、ピザの代表選手と言っても過言ではない「マルゲリータ」に絞りました。
しかも、今回使うのはただのマルゲリータではなく、白味噌と大葉を使って和の要素を入れアレンジした、その名も「和マルゲリータ」を使います!
(失敗しないコツは、日本の食に合わせるのがキホンです。笑)
さて、こちらに合わせる梅酒を4種類用意しました。
バランス良し、産地良し。
①鶴梅~完熟~ 【平和酒造/和歌山県 】
https://item.rakuten.co.jp/umeshu/5018tsuruumekanjuku0720/
塩味が食事に合う。
②塩うめ 【北島酒造/滋賀県 】
https://item.rakuten.co.jp/umeshu/5018tsuruumekanjuku0720/
梅酒界の新参者!
③シナモン梅酒【豊永酒造/熊本県】
(7/16〜発売開始予定でまだ流通していない梅酒だそうです!)
甘ずっぱさは、まさに初恋の味…
④ニューホワイト梅酒【寒紅梅酒造/三重県】
https://item.rakuten.co.jp/umeshu/3034newwhite0720/
定番の味わいから、少し変わった味わいまで、
全て梅酒というのは守ってまとめてみました。
飲み方も、梅酒そのものの味わいの組み合わせを見ていくため、ソーダや水割りなどはせず、ロックで(流石にストレートは検証に差し支えが、、)ペアリングしていきます。
さてタイトルの真相はいかに…。
いざ、お一人様でペアリング
🍕和マルゲリータ × 鶴梅~完熟~
相性:◎ 甘味 × 甘味
よっしゃー、検証という名の、昼飲みじゃー!!
と撮影用に入れた鶴梅はグラス半分程度。
意気揚々と味を見るために梅酒とピザを交互に食べながら、ハッと我にかえります。
「これ、4種類試し終わったら、、酔、、」
次の梅酒からは小さなグラスでやろう、、と心に決めました。。
余談はさておき、
肝心な味わいはというと、
鶴梅の味わいはフルーティで「甘め」な味わい。
それに対してピザは白味噌の「甘味」が最初の味わいとして入ってきます。
甘味×甘味、何の問題もなく合いました。
🍕和マルゲリータ × 塩うめ
相性:◯ 塩味+酸味 × 塩味+酸味
(前回の反省から少しグラスが小さくなりました)
元々食中酒用として作られた梅酒がこの「塩うめ」です。
塩の「塩味」と梅の「酸味」は、
チーズの「塩味」とトマトの「酸味」に
互いにハマっていくような相性の良さを感じました。
◎でないのは、塩味がともにあるので、途中で疲れちゃうかも?と思ったので◯にしました。ただ、こちらも相性は問題なく良かったです。
🍕和マルゲリータ × シナモン梅酒
相性:◎ 爽やか × 爽やか
梅酒界の新参者、熊本県の焼酎蔵から初登場のシナモン梅酒を特別にペアリングしました。
この梅酒は合うかどうかが、一番心配だったのですが、シナモンの「爽やか」な香りに、和マルゲリータにのっていた大葉が「爽やか」さを相乗効果させていました!
🍕和マルゲリータ×ニューホワイト梅酒
相性:◯ 甘酸 × 甘酸
乳酸系の「甘さ」に、梅の「酸っぱさ」で「甘酸っぱい」ニューホワイトは、
和マルゲリータの白味噌の「甘さ」とトマトの「酸味」で甘酸っぱいハーモニーが生まれていました。
梅酒以外のマッチングも確認
なんだ、、結果を知らなかったのに、偶然全部相性バツグンじゃないか。
そう思った著者は、
梅酒以外の「果実酒」でも合うんじゃないか??という検証も一応確認してみました。
まず最初に試したのは、
梅ではなく、柑橘系との相性。
ゆず酒とみかん酒です。
🍕和マルゲリータ×鶴梅〜ゆず〜(平和酒造/和歌山県)
相性:△ ゆずの酸味 > トマトの「酸味」
なるほど、と、ここにきて納得します。
同じ酸味のある梅酒とゆず酒ですが、梅の酸味とゆずの酸味の違いに向き合ってみたら、こんなに違うんだと感じることができました。
梅の酸味には梅酒作りに添加される砂糖の甘味も合わさってくるので、ゆずのように爽やかに抜けていく酸味とは違います。
またこの和マルゲリータだからかもしれませんが、白味噌やトマトの甘味もかなり大きな味の割合を占めていますので、この鶴ゆずにはない甘味が和マルゲリータには多く存在していたことがわかります。
食べているときの感覚で言うならば、ゆず酒のほうが印象が最初から最後までいて、ピザの味わいの良さが薄れたような印象でした。
なので、結果は△です。
🍕和マルゲリータ×美浜みかん(丸石醸造/愛知県)
相性:△ みかんの爽やかな甘味 > トマトや白味噌の甘味
ならば、甘めの柑橘系はどうだ!
と、みかん酒を注ぎ、確認してみます。(しかしグラスのお酒の量は徐々に少なめになるチキンさ…)
こちらは、確かに意図通り甘味は足されたものの、トマトの甘味や酸味とはまた違った甘味だったため、こちらもゆず酒と同じように、お酒とピザのハーモニーは生まれませんでした。
なるほど。
柑橘系の酸味と梅酒の酸味の違いがここまで違うものなのかと身をもって体感しました。ペアリング、奥深し。。
しかし!
まだ諦めきれない著者が次に試したのは、乳酸系のニューホワイト梅酒の相性はよかったので、同じ乳酸系のヨーグルト系でも合うのでは…?
という試み。(最後の試みです、お付き合いください。)
🍕和マルゲリータ×ヨーグルよーぐる(北岡本店/奈良県)
相性:△ ヨーグルトの甘味 > トマトや白味噌の甘味
またしても、こちらの相性は△。。
ヨーグルトの濃厚な甘味が特に強いこのお酒は、甘み・酸味・塩味のバランスで成り立つ和マルゲリータとは合わなかったです。。
ニューホワイト梅酒の時は、梅酒の酸味でかなり和マルゲリータとのバランスを保っていたことがわかります。
まとめ
梅酒とピザの組み合わせをやってみたけど、意外とどれもうまくいってしまって、他の果実酒で試すことでなんで味の組み合わせが良かったのかを知ることができました。
食事と合わせるお酒は、食事に存在する味わいとお酒にある味わいのバランスを想像しながら、組み合わせるというのが少し分かった気がしました。
これさえわかれば、食事の時に相性の良いお酒を選ぶことができて、その食事のより美味しく楽しめるのではないでしょうか。
この記事を書いた人:高田 詩織
酒屋でお酒に日々ふれるアラサー女子。お酒の魅力や奥深さを日々感じています。目指すネタは「梅酒の概念を変えるもの」。知ってたことも知らなかったことのように感じていただけたらと思います!