みなさんは梅酒を料理に使ったことはありますか?「甘み・すっぱさ・コク」のバランスがよい梅酒は、実は料理の隠し味にも使うことができます。
料理の上級者は甘みを出すために砂糖だけでなく、果物やジャムを取り入れます。
それと同じように梅酒も甘みだしとして料理に取り入れることができるのです。
しかも、果物などよりも扱いがカンタン。上品な甘さの料理に仕上がるのです。
本日は、はじめての方でも取り入れ易い、梅酒の特徴を生かした、とってもカンタンな漬物レシピをご紹介します。市販の漬物とは、ひと味もふた味も違う、上品な味わいを是非ご自宅で楽しんでみてください。
とってもカンタン-材料はコレだけ
基本の材料
・梅酒
・めんつゆ
・塩
・酢
あれば、ランクアップ
・塩昆布
・ゴマ油
・生姜
・鰹節
どれも家庭に普段からあるものばかり。
コレだけで手作り感のある優しい味付けでありながら、梅酒の香りや甘みを品良く感じる、まるで料亭の漬け物のように仕上がります。
よく合う素材は、長芋・オクラ・セロリ・きゅうり・ナスなどですが、一度作っていただいたら何が合いそうか感覚をつかんでいただけると思います。
それでは、今から梅酒の漬け物レシピを3つご紹介します。
それぞれ違ったレシピに見えて、実は梅酒とめんつゆの比率を変えているだけです。
好みの割合が分かったら、あなた好みに自由にアレンジしてみてくださいね。
下準備
・梅酒は使う前にアルコール分を飛ばして冷ましておきます。
だいたいですが、総量の75%くらいまで減るので逆算して必要量をご用意ください。
・めんつゆは希釈して「天つゆのタレ」くらいまで薄めておきます。
今回、利用しためんつゆは定番の「創味のつゆ」です。
メーカーによって味の濃さが違うので、味見しながら作ってみてください。
薄まった素麺のつゆくらいが目安です。
1.夏にピッタリな長芋の梅酒漬け
サクサク・シャキシャキ・ネバネバの食感が楽しい長芋の梅酒漬けです。
長芋は疲労回復に有効な「ムチン」と呼ばれるネバネバ成分、ビタミンBが入っています。
梅酒のクエン酸との相乗効果で夏バテ予防にも効果的なメニューです。
材料
長芋(ざっくり5cm分)
煮切り梅酒(大さじ2)
酢(大さじ2)
塩(1g)
鰹節(小袋タイプ1袋)
※梅酒はアルコールを飛ばして冷ましたものを使います。
作り方
1.長芋は皮を剥いて、お好みの大きさに拍子切りにします。
2.ジップロックに残りの材料を入れて冷蔵庫で1日ほど漬けたら出来上がり。
梅酒の甘みと酸味を生かしてサッパリ爽やかな味わいに仕上げました。
キリっと冷えた白ワインに合わせても美味しいですよ。
すっぱいのが苦手な方は梅酒のアルコールを飛ばすときに酢も一緒に火にかけると角が取れてマイルドに仕上がります。
※約3日を目安にお召し上がりください。
2.セロリの梅酒漬け
セロリの漬け物は割烹店でも人気のあるひと品です。
市販されていないので料理の上級者も良く作っています。
生姜の風味が利いていてセロリが苦手な方でもパクパク食べられる。
これが家庭で出来ると、あなたも上級者の仲間入り。
食卓の雰囲気が変わります。
材料
セロリの茎(2本分ほど)※塩揉み2%
煮切り梅酒(大さじ1)
めんつゆ(大さじ2)
塩(0.5g)
生姜(適量)
酢(中さじ1)
※梅酒はアルコールを飛ばして冷ましたものを使います。
作り方
1.セロリの筋を取って、お好みの大きさに拍子切りにし、ジップロックの中で塩揉み(2%)して水分を抜きます。
2.30分ほど置いてから再度セロリを揉んで水分を出し、残りの材料をジップロックに入れて、冷蔵庫で1日ほど漬けたら出来上がりです。
セロリに梅酒と生姜が合わさるとクセが抜けて食べやすく仕上がります。
今までセロリが苦手だった人でもパクパク食べれてしまう、あっさり病みつきな味。
暑い夏のビールの友、朝食の食卓にも大活躍。
余ったセロリの葉はスープや炒めものに活用してください。
※約3日を目安にお召し上がりください。
3.中華風きゅうりの梅酒漬け
みんなが大好きな「きゅうりの中華漬け」を梅酒を使って再現しました。砂糖ではなく梅酒の甘さを生かしているから甘さが上品でサッパリとしています。
レパートリーに入れて損はしない鉄板レシピです。
用意するもの
きゅうり(2本分)※塩揉み2%
煮切り梅酒(大さじ1)
めんつゆ(大さじ2)
塩昆布(ひとつまみ)
ごま油(小さじ1)
※梅酒はアルコールを飛ばして冷ましておきます。
作り方
1.きゅうりを好みの大きさに拍子切りにして、ジップロックの中で塩揉みします。
2.十分にきゅうりの水分が出たら、残りの材料をジップロックに入れて、冷蔵庫で1日ほど漬けたら出来上がり。
梅酒は隠し味程度にうっすら。でも、梅酒がないと味はキマらない。
美味しいねと頬張る人たちに『隠し味は分かる?』と聞いてみてください。
ササッと作れるから、どんなシーンでも大活躍します。
※約3日を目安にお召し上がりください。
今回のレシピに使った梅酒
今回の漬物に使った梅酒は「小正の梅酒」というザ・王道な梅酒です。
ぼってりとした甘さの黒糖梅酒や、日本酒ベースの梅酒で試すのも楽しくてオススメ。
梅酒選びのポイントは、食品表示に「砂糖」と書いてあること!
砂糖ではなく、異性化液糖や果糖ぶどう糖液糖と書いていると甘さが強いので不向きです。
まとめ
いかがでしたか?どれも今スグできそうな手軽なものばかりでしたね。
カンタンですが、味は侮ることなかれ。
梅酒の風味が生きた、ワンランク上の手作りの味を自宅でお楽しみください。
梅酒を料理に取り入れている方は、まだそこまで多くありません。
ぜひ、いち早く料理の梅酒使いをマスターして、お友達に自慢しちゃってください。