1849年(嘉永2年)に創業の西山酒造場は、兵庫県のほぼ中央に位置する、美しい山々に囲まれた自然豊かな丹波市で酒蔵を営んでいます。
丹波をはじめとする兵庫県産の素材へのこだわりと、可能な限り添加物を排除した製法で、からだにやさしいお酒を開発・製造。
明治初期に生まれた弊蔵の3代目社長・西山泊雲(本名:西山亮三)は、俳句に傾倒しており、著名な俳人・高浜虚子との出会いからさらに俳句に没頭しました。
弊蔵の筆頭ブランドともなっている清酒『小鼓』は、泊雲と親交を深めた高浜虚子命名のお酒として、今も高浜虚子作の俳句をラベルに記しています。
そんな弊蔵から、梅酒時間ファンの皆様へご紹介したいお酒が、こだわりをたっぷり詰め込んだ『小鼓深山ぶどう』です。
ー この一事 成るや丹波の 秋冷に ー
ワインじゃない、ぶどう本来の「フレッシュ感」を追い求めて
西山酒造場が造るリキュールの中で、イチ推しなのが『深山ぶどう』。
飲むと、摘みたてのぶどうを畑の中でガブリと頬張ったようなジューシーさが味わえ、みずみずしい果汁感がドッと溢れだすんです。
この商品を開発するに当たり、一番に表現したかったのは、ぶどう本来のフレッシュ感。
しかし、お酒でこれを造るとなると、難しかったのも事実です。
というのも、ご存知の通り、そのままぶどうをお酒にすると「ワイン」になってしまいます。
もちろんワインはワインでおいしいのですが、フレッシュ感はどうかというとやはり弱い。
もぎたてのぶどうとは、ちょっと表現が変わってきます。
ぶどうの香りが最初から付いた「グラッパ」をベースに
では、どうすれば、飲む人をぶどう畑の中に連れて行けるだろうか…?
試行錯誤の結果、メインの素材に選んだのは、ワインではあまり使われていない甘口の 「コンコード」でした。
コンコードを使えば、アルコールの刺激に負けない甘味があり、飲みやすい口当たりを造ることができると考えました。
また、アルコールそのものにもこだわりました。
ぶどうの皮や実をアルコール発酵させたものを蒸留した、イタリアのグラッパ製法による「ホワイトブランデー」をベースにすることにしたのです。
なぜ、グラッパを選んだかというと、ぶどう由来の香りが最初からしっかり付いているから。
その香りが、ぶどうをかじった時のような風味に作用するのではと考えました。
「畑の中で食べるぶどう」の理想のために一工夫
試行錯誤の末にたどり着いた2つの工夫。
正直、もうこれで「うまくいくのでは?」と思ったのですが、併せてみるとどこかもの足りないのです…。
ぶどう畑は薄っすら見えているけれど、足を踏み入れるまではいっていない感じ…。
あと数歩前に進む必要がありました。
ここからどうすれば、畑の中で食べるぶどう本来の味に近づけるのか?
あれこれ試した結果、最後にたどり着いた答えは「酸味」でした。
最終的に付け加えたのは、小量のライム果汁。
これを加えることで、劇的にみずみずしさが生まれることを発見したのです。
“奇跡の配合”から生まれた『深山ぶどう』
コンコード、グラッパ、そしてライム果汁。
この3つの素材を絶妙な分量で混ぜ合わせると、もぎたてぶどうのジューシーさが弾けました!
これぞ、ぶどう畑でもぎって食べる「ぶどう」です。
お酒であるからこそ、後からオトナの味わいが追いかけてくるところもまたいい感じ。
この配合、あまりにもピタッと来たので、社員みんなで大喜びしました。
私たちの中で、“奇跡の配合”と呼ぶようにまでなった完成品こそ、イチ推ししたい『深山ぶどう』です。
さて、もしもあなたが「フレッシュでみずみずしいぶどうを味わいたい」と思ったのなら、このこだわりリキュールをぜひお試しください。
自慢できる“奇跡の配合”が、きっとあなたをぶどう畑の中へ連れて行ってくれますから。
Profile
西山酒造場
兵庫県のほぼ中央に位置する丹波市は、美しい山々に囲まれた自然豊かな地。
1849年(嘉永2年)の創業の老舗酒蔵では、地元兵庫県産を中心とした素材と、無添加にこだわったお酒の開発・製造を行っている。
お酒が苦手と思われている方、お酒が飲めないと思われている方にも飲んでもらえる、親しみやすい味わいのお酒造りを探究している。